散歩道

日記りすと

更新日2013.01.15 Jan19:32

雪の日の体験談

寒い〜〜〜 駅でタクシーを待ちながら・・・
2013.1.14 大雪の日の体験談
東京では7年ぶりの大雪で交通網がマヒしました。
テレビのニュースでも騒がれたようでしたが、
私はその時、会議の真っ最中だったので電車が動いていないとは
思いもしませんでした。
会議が5時に終わりいつもの帰り道、地下鉄は動いていて
池袋までは順調に帰る事ができたのですが、
埼玉に向かう電車の宇都宮線や高崎線は運転見合わせで
動いているのは埼京線だけでした。
その為にホームには埼京線に乗りたい人・人・人で溢れ、
電車に乗るまでが一苦労。
やっとの思いで電車を乗り継ぎ自宅のある岩槻駅まで辿り着いたのですが、、、
駅前の雪を見るとアイスバンになっていたり溶けかけていたりで
滑りやすくて、タクシーで帰るか歩いて帰るかの選択が待っていました。
歩いて滑って骨折でもしたら・・・と、色々と考えてタクシーを待つ事に。
タクシーは既に40人位の人が並んで待っています。
何時もならタクシーの台数が多いのに、雪の日は運転手さんも
休んでしまうそうでタクシーが少なくて、
結局は凍てつく寒さの中で70分も待つ事になりました。
私の次にタクシーを待っているのは成人式に出席した晴れ着姿の
20歳の可愛いお嬢さん。足袋がずぶ濡れで震えています。
その上、成人式で頂いてきたお花と記念品を手袋のない素手で持っています。
手は寒さの為に赤くなっていて振袖の中から覗いて見える
細い腕がいかにも寒そうで気の毒でなりません。
私は何とか助けてあげたくて、
二つ持っていた自分の紙袋を一つにまとめて一つを彼女にあげました。
彼女の荷物が紙袋に一つになるようにラクにしてあげました。
そして持っていたキャンディーを口の中に入れてあげると
“ああー美味しい!本当にありがとうございます!”と涙ぐんでいました。
寒さを通りこして足は痛さに変わっていると言ってました。
1時間待った頃、
誰も彼女を先に行かせて上げる人がいなくて可哀想に思っていると、
私の前の青年が、彼女に「先にどうぞ!」と声をかけてくれました。
その青年は大きなスーツケースを持っていて
ヨットパーカーしか着ていない事から、多分海外から帰還した
ばかりだったのだと思います。薄着の彼もまた震えています。
それでも自分よりも可哀想な晴れ着の女性を先に行かせてあげたのです。
20歳のお嬢さんの晴れ着が汚れないように
私がエスコートしてタクシーに乗せてあげると、
彼女は私とヨットパーカーの青年に心から
感謝の挨拶をしてタクシー乗り場から去っていきました。
身体は冷え切っていましたが、ヨットパーカーの青年の温かな心に
ふれて、気持ちが和みました。
待つ事70分、やっと私を乗せるタクシーが来ました。
九段下から自宅まで4時間10分もかかりやっと家に辿りつきました。
お腹はぺこぺこでしたが、冷え切った身体を温める為に
まずは湯船に浸かり、その後、娘が作ってくれたカレーを食べました。
今まで食べたどんなカレーよりも美味しくて涙がでそうになりました。
温かい家庭がある事の幸せを感じた一日でした。
今日は嘘のような晴天です。
2013.1.15 
一日づれてくれたらどんなにかよかったかと思い、
しばし雪景を眺め日常に戻りました。(悦)

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