蓮の花

■comment■

“ 蓮の花 ”
制作:斎藤 泰子
原画:原田 泰治
講師の斎藤泰子の " 蓮の花”です。
原画作家の原田泰治氏の許可を得て3Dピクチャー(立体画)に
するまでに6年の歳月がかかった力作です。
本人いわく、
6年前の夏に諏訪湖畔にある原田泰治美術館を訪れた時に、
ミュージアムショップで購入したプリントを使用して
制作した作品です。
原田先生の作品はどの作品も日本の原風景が描かれており、
どこか懐かしく心がなごむ作品ばかりです。
その中でも、私が一番気に入った作品の一つが
この「蓮の花」でした。
作品を作るにあたり、上部3分の1は購入して、
ほどなく完成したのですが、
下の3分の2を放置すること4年あまり・・・
下3分の2の細かさについていけず
Give Up状態が続きました。
そんなころ、2013年新宿の京王プラザホテルでの
展示会への出展が決まり、2か月間わき目も振らず、
一心不乱で残りの3分の2の蓮と蓮の花と格闘し、
完成させました。
展示会でお披露目するために蓮の葉の数は
実際に描かれているより3倍の以上の量をカットし、
更に手前3分の1は番号をふり、
絵に忠実に重ね合わせました。
気の遠くなる様な日々を送った事を覚えています。
制作に大変な思いをしただけに、
自分なりに納得がいくお気に入りの一作です。