蒲原(夜の雪)

東海道五十三次 蒲原(夜の雪)

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歌川 広重画 
3Dピクチャー制作:開高 悦子
 
広重の東海道五十三次の版画の中でも個人的に好きな作品が
この 蒲原(夜の雪)です。
教材としても生徒さんからも人気があり、だれかが何時も
作っている作品です。
講習が終わったところで、今日からスタジオに展示を
始めました。
広重の版画を見て思うことは、どの版画も、
春夏秋冬の四季、雨、雪、月、風、霧などの自然現象、
そして朝・昼・夜の一日の変化を各図に趣向して全体に
変化を与えているところに頭が下がります。
偉人の版画を3Dピクチャーに再構築させて頂くことを
幸せに思うと同時に、江戸時代の版画技術、
絵師、彫り師、刷り師の三者の共同作品が、
平成の世の現代でも伝承されていることを
日本人として誇りに思います。
(絵の解説)
吉原から富士川を船渡しで越し、小池村をすぎて十一.三粁、蒲原へ入る。
この図は画題を「夜の雪」としている。
森々と降る雪の中に、人家も遠山に埋れ、眠っている。
深く積もった道を三人の町の人がふんでいく。
静かな雪の夜に、雪を踏む音がかすかに聞こえる思いがする
広重の全作品中、雪景では最もすぐれた作となっている